トップ > トピックス > HRJ活動報告 > 大阪府立農芸高校様生徒対象・接客研修

トピックス

2016.08.31 
大阪府立農芸高校様生徒対象・接客研修

2016年4月より、滋慶おもてなし&ブライダル・観光専門学校様からのご依頼で大阪府立農芸高校様生徒対象・接客研修実施いたしました。

 大阪府立農芸高校は、来年100周年を迎える歴史の有る高校です。毎年行われている日本学校農業クラブ全国大会が今年、大阪府での開催が決定し、名誉ある主催校として50年振りに農芸高校が選ばれました。これに伴い、生徒達の日頃の学習を発表する機会と同時に“最高のおもてなしで日本全国からのお客様をお迎えしたい”という思いから本研修が実現いたしました。講師として「今どきの高校生にどこまで伝えられるか」という懸念もあり、指導方法や内容の親しみやすさを念頭に計画しておりました。ところが私達講師は初めて訪問した時から学校と生徒の魅力に虜になりました。

 学校名の通り農芸高校では農作物の栽培、食品加工、家畜の飼育などが学ぶことができます。学習を通して生徒たちが向き合っているのは方程式や漢文だけでなく、尊い「命」です。そのため先生も生徒も土日曜関係なく学校に来られます。時代に影響されない時間の中で高校生が学業と作業を両立し、食品の元を育て、資源となる動物を育てているその優しい背中、学内で飼育されている動物たちへの眼差しはまさに私達が伝えたい「おもてなし」コミュニケーションの基本です。そして教科書からだけでは学べない、命に対する思いやりや愛情の大切さを日頃の指導を通して生徒に伝えている先生方のサポート体制もあり、相手や物を大切に思う気持ちこそが接客においてもっとも大切な事であることを直ぐにご理解頂けました。 

外部に出ておもてなしをする時の身嗜みや動き、言葉遣いは異なります。まずは身だしなみチェックから始めておしゃれとの違いを学び、さらにお辞儀の仕方、わかりやすく親切な指し示しでのご案内方法、敬語やクッション言葉を使うことの大切さを実際に研修内でロールプレイを行うことでお互いに鏡になって研鑽し合うことも徹底しました。これらは全国大会だけでなく、社会に出たときにすぐに役立つ知識とマナーです。

 主な研修日程を終え、先日盛夏の8月1日には大阪国際会議場で行われた リハーサルで其の成果の総結集を拝見してまいりました。

先生方も初めて主催を経験する方ばかりで会場や規模、そして設備も日進月歩、会場が分散するコンベンションは新しいノウハウが必要な事にも助言が求められました。大会の限られた時間の中で生徒達が最大限に力を出す為には、少なく無い努力と日々のトレーニングが求められますがその集中力やチーム力に目を見張り、皆様の可能性とバイタリティーに未来を感じました。

 第67回 平成28年度大阪大会が10月に行われます。研修の成果を存分に発揮し、発表と同時に自信を持ってお客様をおもてなししてくださることでしょう。個性の尊重に重きが置かれ、情報に溢れる世の中になった今、若い世代にマナーやおもてなしを学んでもらうことによって「自分と考えの違う人とも上手に付き合っていけるスキル」を身につけてもらえればと思います。今年初めて選挙権を持つ18歳も沢山おり、大人の世界を垣間見ることが徐々に低年齢化してまいりました。未来の進路の準備として、此の経験を活かせることを期待するとともに、今後も研修を通して若い世代育成に貢献する機会をいただけることを強く願っております。

担当講師:下村・藪 
 

(null).jpg

(null) (3).jpg

 

 

一覧へ

ページトップ